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グッドデザイン賞受賞「マネーフォワード クラウドERP」が追い求めるデザインとユーザビリティ

こんにちは!マネーフォワード ビジネスカンパニー コミュニケーションデザイン室の塩原です。

2021年10月20日、「マネーフォワード クラウドERP」が、2021年度グッドデザイン賞を受賞しました。

今回は、グッドデザイン賞受賞の記念企画として、審査員からも高い評価を得たデザインについて、語ってもらいました!

左:峰島 侑也(みねしま ゆうや)
株式会社マネーフォワード
マネーフォワードビジネスカンパニー
クラウドERP本部 本部長
中:篠原 直人(しのはら なおと)
Money Forward Vietnam Co, Ltd 兼 
株式会社マネーフォワード
マネーフォワードビジネスカンパニー
デザイン部 ERPグループ
右:廣原 亜樹(ひろはら あき)
株式会社マネーフォワード
マネーフォワードビジネスカンパニー
クラウドERP本部 副本部長

グッドデザイン賞受賞を受けて

塩原:篠原さん、今日はベトナムからありがとうございます。そして、グッドデザイン賞受賞おめでとうございます!
今回携わったデザインチームのリーダー的存在として、篠原さんから、まずは率直な感想をお願いします。

篠原:はい、社外からの評価をいただけたことは、本当に大変ありがたいことです!

そして何より、マネーフォワード クラウドERPに関わってきたデザインチームみんなの成果だと思っていますので、頑張ってきたチームメンバーの顔を思い浮かべるととても嬉しいです。

塩原:グッドデザイン賞応募のきっかけは何だったんでしょうか?

篠原:マネーフォワードとしては、2020年9月にクリエイティブサイドの最高責任者であるCDOを設置し、CDOのセルジオさんが管掌する組織としてデザイン戦略室を立ち上げています。

デザイン戦略室は、「デザインの力を最大化し、マネーフォワードの目指す社会を実現する」というゴールを掲げているのですが、その中の一つのアクションとして、社外からのプレゼンスを上げていくということもありました。

「MFクラウド」としては一度、2014年にグッドデザイン賞をいただいているのですが、今回マネーフォワード クラウドERPとして再度評価いただけたことは、マネーフォワードでのデザインの可能性への思いを新たにした出来事でもありました。

塩原:廣原さんは、マネーフォワード クラウドERPのPdMとして、今回の受賞をどう感じていますか?

廣原:デザイナーのみなさんが、応募書類の作成や、審査会場の出展準備・運営といった、受賞までの準備をしてくれたんですが、そこでもデザインチームの作業のスピード感やチームワークの良さを感じました。

日々の、マネーフォワード クラウドERPでのデザインも含めて、今回の受賞を受けて、改めてマネーフォワードのデザインチームはすごいなと思いました。

「マネーフォワード クラウドERP」とは?

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塩原:今回受賞した、マネーフォワード クラウドERPについて、改めて、クラウドERP本部長の峰島さんから教えてください。

峰島:マネーフォワード クラウドERPは、「変化を恐れない企業のための進化し続けるERP」をコンセプトに、企業の成長にあわせて柔軟に伴走できるようなERPを目指しています。

会計から人事労務まで、バックオフィス全体をシームレスに連携し、面倒な手作業を自動化することを実現しており、お客様の成長段階にあわせてサービスを組み合わせて使えるクラウド型ERPです。

塩原:どういった方々に届けたいですか?

峰島:これからの日本を支える成長企業や、これから変わっていきたいという思いを持つ企業に使ってほしいと思っています。

成長企業って実は、バックオフィスの手作業が多いんですよね。組織の変化が急激だったり、新規事業がどんどん立ち上がったりするので、システムの改修が追い付かないということがあります。

そこで必要になってくるのが、会社の成長に無理なくついていけるスピーディーかつ柔軟なクラウドサービスです。

マネーフォワード クラウドERPは、そういった成長企業、これから変化していく企業に届けていきたいですね。

スピード感のあるビジネス環境で働く方々の生産性を上げるサービスとして使いやすさを追求したデザインは必要不可欠な要素と考えているので、今回デザインを評価いただけたことは本当に嬉しく思っています。

ユーザーフォーカス・スクラムで、POとデザイナーがタッグを組んでつくる

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塩原:マネーフォワード クラウドERPで意識している、デザインのポイントはありますか?

篠原:マネーフォワード クラウドERPは、経理財務領域だけではなく、給与や勤怠といったHR領域や、契約業務の部分まで、様々な事業領域をカバーしています。

なので、その事業領域の「つながり」はとても意識しています。経理や総務、人事労務や法務等、多様な組織を横断することになるので、組織を超えた協業がしやすくなるように、ユーザーリサーチを重ね、使いやすさを追求しています。

あとは、「ユーザーだったらどう思うか」という観点を絶対に外さないようにしています。

例えば、画面設計の細かいところだと、ボタンのデザインや配置みたいな所の検討もありますが、そういった時にも、システム側の都合ではなく、ユーザーが使いやすいかどうかが最上位の判断軸になります。

そのあたりは、マネーフォワードが行動指針の一つとして掲げる「User Focus」がメンバー全員に浸透しているので、「ユーザーにとっていいものを作るんだ」というプロフェッショナリズムみたいなものは胸を張れるポイントですね。

塩原:マネーフォワード クラウドERPのデザインが実現できているのは、プロジェクト体制にも大きなポイントがありそうですね。

廣原:そうですね。「ユーザーフォーカス・スクラム」というマネーフォワード独自の開発プロセスのもとでプロダクトづくりを進めていて、プロダクトのコンセプト作りの部分から、POとデザイナーがセットになってチームを組みます。

そして、ユーザーリサーチやプロダクト企画、USM(ユーザーストーリーマッピング)やペルソナの策定といった部分も、POとデザイナーが両輪で進めていく体制になっています。

これは、SaaS業界では一般的な進め方かもしれないですが、ERP業界では、かなりすごいことだと思ってます。

一般的なERPベンダーにはデザイナーという職種の方も少ないですし、まずはデータベース設計を行うといったシステム側の観点から始めるという進め方が今も多いんです。

マネーフォワード クラウドERPの中の一つのプロダクトである「マネーフォワード クラウド固定資産」の立ち上げにもPOとして関わったのですが、デザイナーには、CDOのセルジオさんに入って頂いて、一緒にコンセプト作りから進めていきました。

私は長年、ERP業界で働いてきましたが、マネーフォワードに入社して、プロダクト立ち上げの最初からデザイナーとタッグを組んでERPの世界で企画からリリースまでの一連のプロセスを回していくということに衝撃を受けました。

峰島:マネーフォワードでのデザイナーの考え方としては、各プロダクトでエンジニアとデザイナーはセットです。デザイナーは、ページデザイン、ボタンの色といったUIの部分に留まることはないですし、言われたことをカタチにする役割でもない。

ユーザーがどういう場面でどういうことを考えながらPCやスマホに向かっているのかを深く知り、ユーザーに価値を届けるためにどう画面上で導いたらいいのかを考える存在です。プロダクトビジョン達成のために、エンジニアとデザイナーは、ビジネスサイドと一体となって動いていますね。

廣原:「マネーフォワード クラウドERP」のプロダクトビジョンも、デザイナーが関わることで、見違えるような出来栄えになりました。ワーディングとして5案出してもらいまいたが、どれも良すぎて投票結果では決められなかったくらいでした(笑)

どうしたら求める機能に自然にたどり着けるかを考える

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塩原:ユーザーの方と接していて、デザインの力を感じることはありますか?

峰島:古くからのERPパッケージを長年使っているけれど、今の時代に即したシステムにリプレースしたいということで、マネーフォワード クラウドERPの導入検討をされる企業も多いのですが、みなさん使いやすさを実感いただいていると思います。

プロダクトも増えてきましたし、機能もたくさんありますが、数多くの機能をユーザーの方に自然に使ってもらえているのはデザインの力を感じます。

篠原:そこは、デザインチームとしても力を入れています。デザインの力で、ユーザーさんに価値が届いているならうれしいです。

どういったレイアウトや導線を作ると、ユーザーが求めている機能に自然にたどり着けるのか?というのは、常に意識している観点です。

廣原:固定資産管理でいうと、これまでにクラウドサービスで実現しているものがなかったので、クラウドで、しかもマネーフォワードらしいデザインで固定資産管理ができるということをお見せすると、今までのパッケージソフトと全然違うねって、結構驚かれます。

塩原:長年使われてきたパッケージソフトと、マネーフォワード クラウドを比較すると、少し画面を触っただけでも、見た目も操作感も、全く違う体験になりますよね。

成長企業のベストプラクティスを提供していく

塩原:マネーフォワード クラウドERPが、これから目指す世界を教えてください。

峰島:プロダクトビジョンの通り、成長企業特有の、組織の頻繁な変更やM&A、新規事業といった、組織の素早いアクションに対して柔軟に対応できるサービスの提供を目指しています。

マネーフォワード クラウドERPを通じて成長企業におけるベストプラクティスを提供し、成長企業を数多く生み出すインフラになっていきたいですね。

篠原:長年の積み重ねがあるERP市場において、「今の時代のERPってなに?」というのは、つねに問い続けていきたいです。

これまでのERPとは違った、新しいERPを再設計していくために、これからの世の中でユーザーの仕事がどうかわっていくのかを考えながら、デザイナーの視点で、まだ世の中にない価値を作っていきます。

廣原:ERPはもはや企業内のインフラと言えるものだと思うのですが、長年、特にデザインという点では進化してきませんでした。ただ、本当はもっと心地よい状態で使いたいはずのものです。

これまでのERPに捉われることなく、ユーザーの「こういうものが欲しいな」というものをとことん突き詰めて作っていきたいですね。

決して画期的なものを作ろうとしているわけではなく、ユーザーの心地よい体験を愚直に求めていくことで、これからの時代に必要な、企業インフラであるERPを作り上げていきたいと思います。

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30年ほどの歴史がある日本のERP業界ですが、その中で、プロダクトの最初から最後までデザインの力をフル活用して作られていることはもちろん、チーム全体の意識が常に「ユーザー企業の成長」という点に向かっている「マネーフォワード クラウドERP」であれば、きっとこれからの時代のベストプラクティスを提供してくれるに違いない!!とワクワクしてきました。

「マネーフォワード クラウドERP」を使ってみたいという方、「マネーフォワード クラウドERP」を一緒に作っていきたいという方、是非お問い合わせください。


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